岡山が長寿県である「2つの理由」とは?

なぜ岡山県は長寿なのか。岡山赤十字病院の宮下副院長は、2つの理由があると考えています。

(岡山赤十字病院 宮下雄博 副院長)「ひとつは『岡山県の保健医療の体制が充実していること』があろうかと思います」

厚生労働省の調査では、岡山県の「人口10万人あたりの医師の数は333人」と、全国7位。全国平均より60人以上多い数字です。

(岡山赤十字病院 宮下雄博 副院長)「岡山市は、狭いところに岡山大学以外に赤十字病院や済生会病院、また心臓に特化した榊原病院といった大きな病院が多数ありまして、切磋琢磨して競い合うように、良い医療を提供しようと」

岡山市には、500床以上の病床をもついわゆる大病院が7か所あります。大病院が集まることで、医師の確保とともに、日本人の死因第1位である「がん」などにおいて最先端の医療提供につながります。

長寿県の理由②瀬戸内海の「海の幸」に「山の幸」

長寿の理由は医療体制の充実だけではありません。

(岡山赤十字病院 宮下雄博 副院長)「瀬戸内海の豊富な魚介類やフルーツ、さらには海の幸・山の幸が非常にバランスよく食べられることができる県なので、もしかしたら、そういうことも寿命を伸ばすことに役立つのかもしれません」

国立がん研究センターの研究では、「野菜や果物などを積極的に食べる人は、がんや心疾患などで死亡するリスクが2割近く下がる」というデータも出ています。