<南北海道大会・決勝>札幌山の手vs立命館慶祥

序盤からお互いが強みをぶつけ合う激しい攻防
北北海道大会に続いて行われた南北海道大会の決勝は、2年連続3度目の花園出場を目指す立命館慶祥と23回目の出場を狙う名門・札幌山の手の対戦。
FW陣の縦への推進力が自慢の札幌山の手と、ディフェンスからの鋭い切り返しが持ち味の立命館慶祥。2年連続の顔合わせとなる両チームの対決は、序盤からお互いが強みをぶつけ合う激しい攻防となります。
しかし、ともに敵陣22mラインの内側まで攻め込みながら、大事なところでミスが出て得点に結びつけることができません。
100kg超えの両PR中心にスクラムで優位に
一進一退の攻防の中で、先にペースをつかんだのは札幌山の手でした。
ともに100kgを超えるPR松本小吾郎選手・中山誠斗選手を中心にスクラムで優位に立つと、徐々に立命館慶祥を押し込んでいきます。
試合が動いたのは25分。札幌山の手はハーフウェイライン付近から敵陣深くまでボールを蹴り込むと、立命館慶祥がタッチに逃れようとしたキックをWTB西尾幸輝選手が快足を飛ばしてチャージ。
CTB高坂蒼空選手が上手く足に引っかけてボールがこぼれたところを、FL中東照選手がトライエリアで抑えて待望の先制点をもぎ取ります。
ゴールも決めて7点差とした札幌山の手。前半終了間際にもキャプテンのFB赤木大誠選手が確実にPGを決め、10対0で前半を折り返しました。
「絶対に花園に行く」昨季王者のプライドを胸に反撃
しかし、昨シーズン王者のプライドを胸に立命館慶祥が反撃します。
サイドの変わった後半、キックオフから鋭い出足で札幌山の手にプレッシャーをかけていくと、敵陣の深い位置でSH諸原義仁選手がキックをチャージ。そのままボールを拾い上げてトライエリアに飛び込みます。
「絶対に花園に行く」と強い覚悟を示していた諸原選手が、札幌山の手に大きく傾きかけていた試合の流れを引き戻しました。
ゴールも決めて3点差とした立命館慶祥。後半7分には、再びトライを奪われて15対7と点差をひろげられますが、すぐさま反撃します。
自陣から鋭いカウンターを仕掛けて一気に攻め込んでいくと、敵陣中央付近で札幌山の手のペナルティーを誘発します。このチャンスにFB芳野鉄平選手が30mのPGに成功。15対10と、再びワンチャンスで逆転可能な点差に詰め寄りました。
途中出場の小西唯月選手が見せた抜群の集中力
残り時間は、ロスタイムも含めると約20分。ここからが本当の勝負。両チームの意地とプライドがぶつかります。
緊迫感が漂う中、試合を動かしたのは札幌山の手のスクラムでした。ハーフウェイライン付近の相手ボールスクラムにプレッシャーをかけてペナルティーを奪うと、赤木選手の距離の出るキックで敵陣深くまで攻め込んでいきます。
そして15分、スクラムでプレッシャーをかけて立命館慶祥を自陣の深い位置に押し込むと、やむなく攻撃を仕掛けた立命館慶祥の選手が孤立したところを、途中出場のSH小西唯月選手が抜群の集中力でボールをもぎ取り、そのまま中央に走り込んでトライ。
ゴールも決めて22対10と立命館慶祥を突き放しました。
途中出場の選手も活躍 層の厚さを見せた札幌山の手
こうなると勢いは札幌山の手へ。
19分には途中出場のWTB稲場蒼太選手が巧みなランニングを見せて敵陣深くまで攻め込むと、FW陣が約10mをモールで押し切ってトライ。ゴールも決めて29対10として、試合の流れを決定づけました。
この後、立命館慶祥も懸命の反撃を見せますが、残り時間が少なくなるプレッシャーもあってか、最後まで得点を奪えずついにノーサイド。
FW陣の優位性を生かしながら、後半から登場してスクラムで貢献したPR堀江麻杜選手も含めて、途中出場の選手が活躍する層の厚さを見せた札幌山の手。
見事に昨年の雪辱を果たして、2大会ぶり23回目の花園出場を勝ち取りました。
10月10日 岩手と宮城で決勝戦
北海道地区に続いて、代表校が決定する地区大会の決勝が行われるのが10月10日。
岩手では、9月26日に開催された準決勝を勝ち抜いた黒沢尻北と盛岡工による決勝戦が行われます。
また、宮城では10月4日に仙台育英×利府、佐沼×仙台三の準決勝が行われた後、勝ち抜いた2校による決勝戦が行われます。
(MBS宮前徳弘)














