野生のニホンザルが生息し、大分市の人気観光地である高崎山自然動物園で、1953年の開園以来初となる「異例の事態」が発生している。

高崎山で開園以来初の「異変」

2つの群れに在籍するサル760匹のうち、大人のオスはわずか22匹(約250匹のC群では2匹のみ)と激減し、極端な「メス社会」となっているのだ。

本来ニホンザルはメスを中心としたコミュニティーを形成し、群れにおける大人のオスは全体の1割から2割と少数派ではあるが、それにしても現在の比率はあまりにも極端である。

この理由について、ベテランスタッフの藤田忠盛さん(56)は、「『伝説のボス』と呼ばれたベンツが2014年に死亡したあとC群が弱体化し、オスが離脱しはじめた」と分析。

「縄張り争いが無くなったうえ、体を張ってメスを守ろうとする気概のあるサルが減ったため、全体的に群れからオスが少なくなったのでは」と語る。

そのうえで、「離れたサルは、群れの周辺にオスだけのグループを作って悠々自適に暮らしたり、危険を承知で周辺の山に生活圏を広げ、単独で自由に生活したりしているのではないか」と指摘する。