「病院に行くな」――孤独な出産に追い込んだ幻聴とDV

弁護人:「医者や周りには相談できなかった?」
母親:「幻聴が聞こえてきてできなかった。病院に行くなとか、誰にも言うなと、否定するような幻聴が聞こえた」
弁護人:「周りに相談できる友達はいなかった?」
母親:「幻聴で、パニックでできませんでした。人間不信になっていた」
弁護側の主張によれば、母親は内縁の夫からのDVから避難し、女手一つで長女を育てる中で重度の育児ノイローゼに陥っていたという。法廷では当時の苦しい胸の内を明かしている。
母親:「シングルマザーで(子育てが)できるか。生活保護で長女がいじめられるのではないかとかいろんなことを考えて、部屋の中でずっと、ぐるぐるぐるぐる頭の中で考えていた」
誰にも相談できず、一人部屋の中で思い悩む日々。その中で母親は「このままでは私の身体がダメになり、長女の面倒を見る人がいなくなる」と考えた。そして、子宮を収縮させる作用がある胃薬を自ら飲み、たった一人で亡くなった我が子を産み落としたのだ。














