「我が子の死」を受け入れられず――狂気と隣り合わせの哀しい愛情

遺体を腐らせず、我が子の「重み」を感じ続けるため。常識では理解しがたい行動かもしれないが、母親は「我が子の死」という受け入れがたい現実を、どうしても受け入れることができなかったのだ。
長女とお揃いで着せるはずだったキャラクターの服で包み、時折、絵本を読み聞かせていたという。遺棄から2年後にはiPadで遺体の撮影もしていた。それは心を病んでしまった母親なりの、不器用ですがりつくような愛情表現だったのかもしれない。
決して最初から母親になることを放棄していたわけではない。実際、妊娠が発覚した後、母親はサプリを飲み、携帯アプリで胎動を確認するなど、新しい命の誕生を待ち望んでいたという。しかし、出産予定日の約1週間前、突然胎動が消えてしまう。
赤ちゃんの心音が聞こえない。通常であれば、すぐに救急車を呼ぶか、病院へ駆け込むだろう。しかし、母親は助けを呼ぶことができなかった。その精神は、すでに限界を迎えていたのだ。














