サーティワン絶好調を支える「5つのポイント」
野村:なるほど。その5つの要因とは何でしょうか。
comugi:1つ目は「市場の追い風」です。毎年「観測史上1番暑い」と言われているように、気候変動の影響でアイスを食べたくなる日が増え、市場全体が伸びているという前提があります。
そして2つ目は「IP(知的財産)とのコラボレーション」です。サーティワンには31種類ではなく、ケースが1個余らないように32種類のフレーバーが並んでいて選ぶ楽しさがありますが、最近は季節限定商品やキャラクターコラボが非常に上手くいっています。夏の『ポケモン』コラボや、任天堂株式会社の『あつまれ どうぶつの森』、株式会社サンリオの『ハローキティ』など、IPのファンを店舗に連れてくることに成功しています。アイスだけでなく、おまけなどの「体験」を買っているのです。
野村:確かに、ポケモン好きやサンリオ好きの方を呼び寄せられますね。
comugi:3つ目は「DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。公式アプリの累計ダウンロード数が1000万人を突破しており、売上の4割強がこの会員経由だと言われています。モバイルオーダーで並ばずに受け取れたり、誕生日にクーポンが届いたりと、リピート客の誘導やデータ活用がしっかり機能しています。
4つ目は「ギフト需要の取り込み」です。テイクアウトの比率が、2019年の約23%から直近では40%を超えてきました。お土産に何か買っていこうという時に「サーティワンがあったな」と想起されるブランドとして定着し、身近なギフトとして選ばれやすくなっています。
野村氏:食べるだけでなく、持っていく需要ですね。
comugi:そして5つ目が「大人の男性という新しいターゲット層への拡大」です。実は2026年4月に、35年ぶりにロゴを大幅に刷新しました。従来のポップで楽しいデザインから、少し落ち着いた高級感のあるデザインに変わっています。
野村氏:確かに新旧のロゴを見比べると、与える印象が全然違いますね。新しいロゴは高級なお菓子のような雰囲気があります。
comugi:ポップなデザインだと、大人の男性は少し恥ずかしくて買いにくい部分がありました。そこを落ち着いたデザインにすることで、冒頭で話した「飲み会後の締めのアイス」といった需要をしっかり取りに行こうとしています。今後はショッピングモールだけでなく、オフィス街や繁華街にも積極的に出店していく方針を現CEOが打ち出しています。
野村:ブルーオーシャンを探し続け、大人の男性という新しい市場へ打って出ているのは、非常に面白い戦略ですね。














