「気になっているうちに売り切れてしまった」。2026年の夏、街ではそんな声が相次ぎました。
“売り切れ商品”の背景には、意外な仕掛け人や時流を捉えた開発秘話、そして消費者の心を掴む巧みな戦略がありました。
冷水で5分、災害時にも役立つ「冷しカップヌードル」
「どこにも売っていない」。そんな声が多く聞かれたのが、7月に発売された「冷しカップヌードル」です。冷たい水を入れてわずか5分で完成する、夏にぴったりのカップ麺。味はさっぱりとした「鶏塩レモン」と食欲をそそる「ピリ辛キムチ」の2種類です。
都内のスーパーでは、それぞれ100個ずつ入荷した商品が、すぐさま完売したといいます。店舗の従業員が「新商品の中ではぶっちぎりでよく売れていた」とその人気ぶりを語ります。
この人気を支えたのは、意外な需要でした。日経TRENDYの澤原昇総編集長は、「水で戻して食べられるカップヌードルということもあり、災害時のための備蓄用に買われていたという側面もある」と指摘します。実際、発売から約1週間後に発生した熊本地震では、被災地にこの商品を含む3万食が届けられ、話題になりました。














