突然、降り出した雨に帰路を急ぐ人たちは、駅前で足止めさせられました。8日夜の東京都内。関東各地にかかった活発な雨雲により、激しい雨となりました。

喜入友浩キャスター
「午後9時20分、川口駅前です。急にまた雨が強くなってきまして、水もたまり始めています。ものの5分で、これだけの雨が降りました。8日夜にはいって今、一番強いような状況です。道路が真っ白に見えるほど、大粒の雨が大量に降っています。車もゆっくりと走行しています」

雨は帰宅ラッシュの人たちを直撃しました。

報告
「午後7時すぎの大宮駅前です。急に雨脚が強くなってきました。雨の勢いが激しいのが確認できます」

行き交う人の多くが用意していた傘をさす中、駅へ駆け込む人の姿も…。

「ここ最近で結構ひどい方だと思います。こんな降ると思ってなかったです」

激しい雨は栃木県内でも。ヘッドライトに照らされた雨脚は激しさを増し、車の往来を妨げました。

気象庁は午後9時すぎ、都内を流れる善福寺川や仙川、野川などに「レベル4氾濫危険警報」を発表。水位が上昇し、河川が氾濫する危険が高まっていて、厳重な警戒が必要です。

報告
「午後10時前です。瑞穂区の路上には多くの消防隊員が集まっています。そして、中にはシュノーケルを付けている隊員もいます」

名古屋市の通り沿いに集まった、ダイバーのような格好をした多くの消防隊員。シュノーケルを付け、フィンを持っている隊員も。

その先には地下に続く階段があり、水に浸かっています。エレベーターの扉半分ほどが見えなくなるほどです。

報告
「こちらの地下駐車場からパイプが伸びていて、排水作業が行われています」

中に人がいたかなどはわかっていません。

これは夕方に撮影された、名古屋市を流れる植田川。画面右側が川だとみられますが、その境目はわかりません。左側には道路があったのでしょうか、白い車が流されています。

撮影した女性
「一気にああいう感じで車が流れていったので、びっくりして。川の水がすごかったので、どこまで増えていくのか恐怖感がすごかった」

名古屋市は、植田川と矢田川で洪水が発生したことから、千種区や名東区などに「レベル5緊急安全確保」を出しました。

【レベル5緊急安全確保(一時)】 
千種区・名東区・守山区・北区・東区・西区・中村区・中区・瑞穂区・熱田区・港区・中川区・南区・天白区の一部

また、愛知県と岐阜県を流れる庄内川に「レベル5氾濫特別警報」も発表されています。浸水が想定されている区域は愛知県の名古屋市や小牧市、岐阜県の多治見市や土岐市などあわせて14の市と町です。

気象庁 予報課 細見卓也 課長
「指定された避難場所への避難がかえって危険な場合には、少しでも浸水しにくい高い場所へ移動するなど、身の安全を確保する必要があります」

名古屋市では中心部が冠水、川のようになっていました。

気象庁は午後4時30分ごろ、愛知県西部と岐阜県美濃地方に「線状降水帯発生」の情報を発表。名古屋市付近では観測史上最大となる、1時間に104.5ミリの猛烈な雨が降りました。

報告
「ひざ下まで水位が上がっています。名古屋市・栄です。こんな大雨見たことありません」

そんな道路を車が走ると、波のように水が押し寄せます。

この場所には地下鉄も走っています。職員が止水板や土のうで浸水を防ごうとしますが、浸水を防げなかった場所も。地下街は水浸しになっていました。

こちらでは、地下の施設に水が滝のように流れ込んでいます。何かにあたったのか、ガラスが割れ、店内に水が流れ込んでいます。

水が引いたあと、ビルの管理人に地下に案内してもらいました。

ビルを管理 田畑邦久さん
「さっきまではこのくらいまで水がきていました。それが引いた感じ。店舗の中の水がこっちに流れている」

被害を受けたのはフィットネスジム。トレーニング器具は水浸しです。午後5時ごろ水が入り始め、慌てて止水板を設置したといいます。

ただ…。

ビルを管理 田畑邦久さん
「本当に滝ですね。いきなり外階段のところが滝のように水が入ってきて、あっという間に、本当に膝くらいのところまで水位が上がってきた」

当時、従業員が2人いたということですが、けがはなかったといいます。

ビルを管理 田畑邦久さん
「中に荷物とか取りに行きたいと言ったが、それも危険なので、水が引くまではストップ。2階で待機してもらった感じですね」

水が滝のように流れ込んだ場所は他にも。

こちらはまるで“お壕”のようになっています。実は、ここはJR中央線の線路がある場所です。

夜になっても水は引かず、名古屋から岐阜の中津川間で終日運転を見合わせています。

「もうやばいです。滝のように水が流れていたんで、本当にやばかった」

そして、排水しきれない水は各地で逆流します。

マンホールからでしょうか、水が吹き出しています。

こちらでは少なくとも3か所から吹き出しています。その一つから出る水の高さは、戸建住宅のはるか上に達しています。

水しぶきをあげながら走行する車。三重県四日市市も大雨に見舞われ、道路が冠水しました。

足首まで水につかりながら、歩く人の姿も…。

三重県の災害対策本部によりますと、桑名市で、60代の男性が雨の様子を見ようと外に出た際に転倒。骨折したとみられ、病院に搬送されました。

交通にも影響が…。JR各社によりますと、東海道・山陽新幹線は上りが岡山から東京まで、下りが東京から名古屋までの区間で一時、運転を見合わせました。

報告(8日午後6時すぎ)
「JR甲府駅前にいます。こちらで1時間ほど前から取材をしていますが、雨の勢いは徐々に強くなってきています。現在もまた大きな雨粒が打ちつけていて、地面に目を向けてみますと、水の流れがわかるほど雨の勢いが増していることがわかります」

山梨県甲府市では、午後7時前、雨が一層強くなり、1時間に34ミリの「激しい雨」が降りました。

午後6時半ごろ、市内を車で走ると、ワイパーをかけても、雨であっという間に景色がにじみ、ドライバーの視界を遮ります。市内は各地で道路が冠水しました。

報告
「甲府市国母の市道です。道路が冠水して通行止めの状態になっています」

Q.車の通行は
「危険なレベルぐらいにまで冠水している」

Q.いつ通れる
「水が引くまでは通行止めになると思う」

同じ山梨県の昭和町では、アンダーパスが冠水。2人がかりで車を押して、水の中から脱出させていました。

Q.当時の状況は

近くの店の従業員
「何台かもう入ってきちゃって、立ち往生してる車がいた」

Q.水の高さは

近くの店の従業員
「軽乗用車の扉の上くらいまで」

気象台は甲府市に一時、「レベル4大雨危険警報」を発表。県内では8日夜、「線状降水帯」が発生するおそれもあり、大雨による災害に注意が必要です。

長野県飯田市でも午後7時ごろ、1時間に37ミリの「激しい雨」を観測。9日午後6時までに予想される24時間降水量は、長野県の北部と中部で100ミリ、南部で150ミリとなっています。

今後、活発な雨雲は東へ進むとみられ、関東地方でも大雨になるおそれがあるほか、北陸や東北南部も警戒が必要です。