性のあり方は「4つの指標」で考える

なぜ満島さんが男性トイレを使うのか。それを理解するためには、性のあり方を整理する必要があります。

幾島編集長が資料を手に説明したのが、4つの指標です。

性自認—自分の性のあり方を、自分でどう思うか。

性的指向—どんな性別の人を好きになるか。

性表現—どんな振る舞いや服装をしたいか。

性的特徴—生まれたときに割り当てられた性。

これらはそれぞれ独立していて、必ずしも一致するとは限りません。すべてが「男性」になる人もいれば、項目によって異なる人もいます。性のあり方はグラデーションなのです。

満島さんは、自身の性のあり方をこう説明します。

「性自認は男性。性的指向は男性が好き。性表現は女性性がすごく強い。性的特徴の割り当ては男性で、その登録された性別に自分自身は違和感を持っていないタイプの当事者です」

つまり、満島さんは「女装のゲイ男性」です。トランスジェンダー女性ではありません。だからこそ、法律上の事情も考慮したうえで、女子トイレを使うことはありません。