二十世紀梨の弱点をほぼ克服した「幸水」

革命的なおいしさを誇った二十世紀梨でしたが、唯一と言って良い弱点が前述した「黒斑病」への弱さでした。病気に強くおいしい梨を作ろうと、戦前(1935年)から国を挙げた品種改良が進められました。
戦争による中断もありましたが、24年の歳月を経て1959年に完成したのが「幸水」でした。幸水は黒斑病をほぼ克服し、甘く優れた味を持つだけでなく、早生品種ということで8月の収穫が実現しました。
その後、幸水を元にその子にあたる「豊水」なども開発され、より肉質が良く作りやすい品種が誕生しました。開発から50年~70年が経過した現在でも、国内の栽培面積の約7割を「幸水」と「豊水」の2品種が占めています。
さらに近年では、栃木県が開発した大ぶりの「にっこり」や、鳥取県の「新甘泉(しんかんせん)」など、全国で約50もの多彩なご当地品種が開発されています。















