ウエルシュ菌による食中毒の症状は?
「菌がエンテロトキシンという毒素を出すようになって、それがまた温めたとしても毒素が残っていて、消化管で毒素が作用して下痢や腹痛いった症状が出てきます。しかし、病気の症状は軽いです。1日か2日で治るんですけど、やっぱり(ウエルシュ菌の入ったカレーなどを)大鍋から食べる人が感染することが多いため、大勢の人が感染症状を示すことがあります」

熱すれば大丈夫という油断が、集団感染につながる可能性があるのです。
富山県衛生研究所 大石和徳所長:
「カレーを作ったら翌日食べるとおいしいって言うじゃないですか。普通、冷蔵庫に入れたり、小分けして冷凍したりとかするわけでしょ。そうじゃなくて、室温においているとやっぱり10度以上になって菌が増えやすい状況になるわけです」
