あかりさんのような「新たな戦力」を心待ちにしながら、新たな取り組みで人手不足を乗り切ろうとする旅館も。

館内のバースペースで食器を洗うのは…石坂大輔(いしざか・だいすけ)社長。

12月から外国人客を中心に宿泊客が増え、コロナ前の9割ほどにまで回復しつつありますがやはり頭を悩ますのは人手不足です。


(石坂社長)「コロナ禍ではそこまでお客さん多くなかったので今いる従業員で回せたんですけど最近は足らないですね、人手が」

石坂さんは2022年と2021年に渋温泉と志賀高原に2軒の宿泊施設をオープンするなど事業を拡大。

しかし、働き手の確保が思うように進まず、慢性的に人手が足りない状態だといいます。

…そこで!

「働く人をどうにかして集めようというのはなかなか難しいなと思っていてであるならば人を増やさなくても回るような運営の仕組みを作る方が重要なんじゃないかなと思って」

人手不足の中で、いかに効率よく宿泊客を迎え入れるか。

石坂さんが発想を転換し、2022年夏に導入したのが…。

無人でチェックインとチェックアウトができるシステムです。

部屋の鍵もチェックイン後に出てくるコードを入力すると簡単に受け取ることができます。

「業界としてはこの2年半なかなかお客様が戻ってこなかったっていうのがあるのでその分を取り返したい」

長引くコロナ禍で活気が取り戻しつつある温泉街。

働き手の確保に努めながら最大限の工夫とおもてなしで宿泊客を迎え入れています。