まず、厄を「流す」。
中通りの北部から相馬地方にかけて地域の人が宝船を作って厄年の人に贈り、相馬地方では、その船を海に流したといいます。

そして、厄を「落とす」。
小銭や櫛など、自分の身の回りのものを神社への参拝の帰り道に落としてくるという風習です。小銭は歳の数だけ落としたそうです。

しかし、こうした風習は現代で見られることはほとんどなくなってきていて、形を変えながらも洗剤配りが続けられていることは珍しいといいます。
福島県立博物館・内山大介さん「地域の文化の残り方の一つかなと思いますので、博物館としても少し注目して見ていきたいなと思っているところです」
時代の流れとともに消えていく風習が多い中、配り続けられている「洗剤」。
今年もせっせと厄を洗い流しています。
