福島県郡山市で問題になっている、駅前ロータリーの混雑解消に向けた新たな取り組みです。11月10日から、期間限定で一般車両の臨時の乗り降り場を設ける「社会実験」を始めることになりました。

吾妻康弘記者「郡山市の長年の課題だった駅前ロータリーの混雑問題、ようやく具体的に対策が動き出すことになりました」

郡山駅西口の駅前ロータリーは、一般車とタクシーが交錯する構造で、夕方を中心に混雑や渋滞が慢性化していました。

タクシー運転手「自家用車が入ると、並ぶ時間は1列に並ぶんだよね、ずっとね。乗り降りのために。一番混雑するのは夕方とか。それが一番大変だよね」

郡山市の椎根市長は、24日に開かれた記者会見の中で、11月10日から一般車両の臨時の乗り降り場を設ける社会実験を行うことを明らかにしました。

椎根市長「駅西口周辺の3か所において、臨時の乗降場を設置し、混雑緩和への効果など把握するため交通社会実験を行うものであります」

臨時の乗り降り場は郡山駅西口ロータリーのタクシーの待機場所の一部を利用して設けられます。また、西口にある市営駐車場の屋上や、東口の市道の一部にも設置されます。いずれも夕方4時から夜9時までで、社会実験の期間は西口が11月10日から23日まで、東口が11月17日から30日までとなっています。

郡山市では期間中の利用状況やアンケートを踏まえて、抜本的な混雑解消を目指し来年にも計画を練り、再来年にも工事を含めた対策に乗り出すことにしています。