経済の定点観測としての「Bizスクエア」
「グローバルナビ」を引き継ぐ形で、2015年4月にBS-TBSで「週刊報道Bizストリート」(土曜夜9時)がスタート、2018年10月からは「Bizスクエア」(日曜夜9時、後に土曜午前11時)に番組名を変え、私は11年間、メインキャスターを務めました。
この時代になると、地上波ニュースのワイド化が大きく進み、経済ニュースも相当、放送されるようになりました。またバラエティーやドキュメンタリーの形でも、経済情報は広くテレビで取り上げられるようになっていました。「生活情報」や「わかりやすい」「おもしろい」経済の情報が、ネットも含めて溢れる中で、BSの、しかも週1回の報道番組の使命とは何か、というテーマと向き合うことになりました。
その中心に据えたのは、「世界と日本経済の大きな流れがわかる」という命題でした。とりわけマクロ経済を俯瞰し、いわば定点観測することで、経済の大きな流れを読み解くことに努めました。
日本だけでなく世界の中央銀行の金融政策は、どんなに難解でも避けて通ることはできません。時間をたっぷりとって、VTRや図表を駆使しながら、専門家であるコメンテーターの評価も交え、何が変わりつつあるのかを解き明かそうとしました。
この間、日本経済は、アベノミクスによる異次元緩和でも物価が上がらず、悪戦苦闘が続きました。そして、コロナ禍やウクライナ危機を経て、はからずもインフレの時代へと変遷したのです。物価と賃金は、そして金利は、番組の最重要テーマであり続けました
特集コーナーでは、「グローバルナビ」の流れを受け継ぎ、延べ200人以上の経営者へのインタビューを通じて、新しいビジネスや商品への「取り組み」への「問いかけ」を続けました。カリスマ社長や大企業の社長だけでなく、ベンチャーの取り組みも数多く伝えましたが、むしろ「普通の会社」の、「普通の社長」の、新しい取り組みの中に、ニュース性を探し続けたことが、「Bizスクエア」の真骨頂だったように思います。














