「日本にパスタがきたみたいに、そばを海外の日常の食に」
そして1か月後、いよいよ試食の日。試すのは「茹でたそば」と「生のそば」。それぞれ1か月間冷凍して寝かせたものです。
ちゃんと味は保たれているのか?調理場の従業員も真剣な表情です。まずは茹でたそばを冷凍したものから試食します。
(従業員)「うん…」
(稲岡さん)「うん…水含んでいたから…」
職人たちも…。
(従業員)「何て言ったらいいんやろ…」
(従業員)「のびた感がありますね。歯切れがよすぎる。もちもち感がなくて」
(稲岡さん)「風味がないね。そばの風味が飛んじゃっている」
続いて生のそばを冷凍したものを試食。慎重に味を確認します。
(従業員)「コシはいい感じ」
(稲岡さん)「そばの風味もすごく残っているよね」
(従業員)「これはね、残っていますね」
こちらは風味・食感ともにまずまずのよう。同じそばでも冷凍した状態で味や触感が大きく異なることがわかりました。今後は生のそばを軸にベストな冷凍方法を探り海外進出を目指したいとしています。
(本家尾張屋・16代目当主 稲岡亜里子さん)
「日本にパスタが入ってきたみたいに、パスタの市場までとは言わないけど、そばというものが(海外で)日常の食として受け入れてもらえるように。おいしいそばを海外でも食べられるようにしたいし、おいしいそばの食べ方を伝えていきたい」
(2023年1月10日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)