さらなる新たな挑戦…「冷凍そば」で海外展開を目指す

 稲岡さんはさらなる挑戦をと、ある場所を訪れていました。やってきたのは冷凍庫などを製造する会社。海外展開を視野に輸出可能な「冷凍そば」の開発に乗り出したのです。

 (稲岡さん)「袋なしでも冷凍できるんですよね」
   (業者)「そうですね」
 (稲岡さん)「その差とかを見てみたいなと思って多めにそば玉を持ってきたので」
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 生のそばや茹でたそばなど状態の違いに加え、容器に入れた場合とそうでない場合など様々なケースを試します。外国での暮らしが長かった稲岡さんは「ラーメンやうどんは海外でも人気があるのに、そばは食べる機会さえほとんどなかった。ここに商機があるのではないか」と動き出したのです。
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 (本家尾張屋・16代目当主 稲岡亜里子さん)
 「そばって2~3日しかもたないので、それが日持ちしてより遠いところに届いてより多くの人に食べてもらえる可能性を考えると、すごくワクワクしますね」

 近年、急速冷凍の技術は飛躍的に進化しているといいますが、冷凍することでそばの味に変化は出るのか?一定期間保存して待つことにしました。