名古屋駅前に5000人が集まった

残留日本兵・横井庄一さんの故郷は名古屋。

その故郷に帰ってきた日から月日は流れ、2022年4月25日でちょうど50年となる。

名古屋駅に“帰ってきた”横井庄一さん


名古屋駅に東京から帰ってきた1972年4月25日。

当時の中継リポートを聞くと「5000人くらいはいるのではないでしょうか」とアナウンサーが伝えている。

名駅前に詰めかけた群衆

さらに、名古屋駅から横井庄一さんが中川区の実家にたどり着くまでの生中継で伝える50年前の映像は、目を疑う光景が広がっていた。

しかし、それも許された時代。横井さんの実家の中も外も多くの人が詰めかけ、横井さんは体力を奪われ、ぐったり…

中川区の実家にたどりつくも体力の限界

筆者は名古屋に来て34年になるが、こんな名古屋の熱狂はドラゴンズの優勝の時くらいだろうか…。世界の大スターが名古屋に来てもこれほどのことはなかった。

一般男性が戦地から31年の時を経て故郷・名古屋に帰ってきたということが、どれほど当時の人々の心を揺さぶったのかがわかる。

名古屋の実家にたどり着くまで もみくちゃに

名古屋市中川区の実家の周りには露店も出て、屋根の上まで人びとが上り、地元の“英雄”の生還を祝った。

28年間のジャングル生活のうち最後の8年はたった一人で生き延びた横井さん。

どれほどの強靭な肉体と精神の持ち主なのか…。

横井庄一さんが潜伏していたジャングル