区役所や病院に薬局。私たちの生活に身近な場所で悪質なハッカー集団によるサイバー攻撃が、コロナ禍で増えていることが分かりました。
■“アノニマス”がサイバー攻撃か 渋谷区ウェブサイト閲覧しづらい状況に

1月3日の火曜日、東京・渋谷区のウェブサイトで通信障害が発生し、ホームページが閲覧しづらい状態に。その原因は「アノニマス」と名乗る国際的ハッカー集団による妨害行為とみられ、区は原因を調査し、復旧に向けた対応を行っています。
その「アノニマス」を名乗るツイッターのアカウントにはこのような書き込みがありました。
「アノニマス」を名乗るTwitter
『渋谷区がホームレスのシェルターを閉鎖するので私たちは、渋谷区のウェブサイトを閉鎖する』
渋谷区が、路上生活者が寝泊まりをしていた「美竹公園」を封鎖したことへの抗議とみられています。
■生活に身近な場所にもサイバー攻撃が

閲覧しづらい状態は2日にわたって続いたあとにようやく復旧。こうしたサイバー攻撃は、一昔前は大手企業や政府機関などが標的となっていましたが、いまは病院や薬局といった私たちの生活に身近な場所に迫りつつあるというのです。
去年10月には大阪の病院が狙われ、電子カルテのシステムに障害が発生。通常診療の停止が余儀なくされる事態に。
また薬局大手「サンドラッグ」では、運営するECサイトが不正アクセスにあい顧客のクレジットカード番号などが流出の脅威にさらされました。
■「ホワイトハッカー」サイバー攻撃に対抗する正義のハッカー集団
こうした中、今注目されているのが「ホワイトハッカー」と呼ばれる正義のハッカー集団。

その最前線をまるサタが訪れると・・・
株式会社LACサイバー救急センター長 関宏介さん
「こちらは弊社の監視センターでございまして、24時間、365日、お客様のネットワークを見張っている場所になります」

都内にあるサイバーセキュリティ対策会社では、巨大なモニターに世界のハッカーから受け続けているサイバー攻撃を可視化したデータが映し出されています。
光の中心にある日本では、なんと1日50億件以上の攻撃を受けているのだといいます。
ここでは、こうしたサイバー攻撃をいち早く検知しすぐさま安全対策を構築。さらに敵の視点から味方の弱点を発見しサイバー犯罪者に対抗するための支援を行っています。