戦争が「巧みにプロパガンダに利用される」現状とは

かねて紛争国からの留学生などと、コミュニケーションの観点から「戦争と平和」を研究してきた、伊藤剛さん。

早稲田大学国際教養学部講師 asobot代表 伊藤剛さん
「『平和』って言った時にイメージしているものが人によって違う可能性がある。『戦争とは何か』は共有できるけど、平和観みたいなところで折り合わない。平和の尊さというのは戦争と相対する中でしか語りづらい、理解されづらい」

伊藤さんが例として挙げたのが画像検索。

「WAR=戦争」と検索すると、銃や戦車など戦場の具体的なイメージが出る一方、「PEACE=平和」では、ピースマークや鳩など抽象的なものばかり。

「戦争」は、その具体的イメージによる分かりやすさが、悪用されてきたといいます。

伊藤剛さん
「情緒的・エモーショナルなものに掻き立てられるものが、『戦争』の中からの方が生まれやすい。巧みにプロパガンダに利用される。(敵対者を)悪魔的なものにシンボリックにしていくというのは、昔からやられてきてる手法」

例えば、戦時中の日本はアメリカやイギリスを「鬼畜米英」と呼び、最近のアメリカでも…

ブッシュ大統領(2002年当時)
「(イラン・イラク・北朝鮮は)テロリストとともに“悪の枢軸”を形成する」

そして今回も…

トランプ大統領
“地球上で最も暴力的で残忍な政権”を、自由にできなくしてやる」

さらに、「平和」の曖昧さを逆手にとって利用しています。