佐賀県警で不正なDNA型鑑定が繰り返されていた問題について、警察庁が、「特別監察」の結果を公表しました。

不正は239件あり、うち37件は適切に鑑定が行われていれば、容疑者が判明した可能性もあったということです。

この問題は、佐賀県警の元職員、冨永剛弘被告(43)が、DNA型鑑定などの結果をねつ造していたなどとして在宅起訴されたものです。

警察庁は6月4日、「特別監察」の結果を公表し、239件のDNA型鑑定で不適切な取り扱いが確認されました。

そのうち「犯罪の捜査目的」で行った鑑定は192件ありましたが、拘束すべきでない人を拘束したなどのケースは確認されなかったということです。

37件は、正しく鑑定していれば容疑者が判明した可能性もあったということですが、資料の紛失などで再鑑定できなかったことなどから、捜査への影響は明らかにならなかったとしています。

警察庁は今後、全国の警察の垣根を越えた組織体制のあり方を検討しています。

佐賀県警 福田英之 本部長
「深くお詫びを申し上げます。県警察における当初の調査に不十分な点が認められたということであり、大変に重く受け止めております」

「特別監察」の結果を受け、佐賀県警の福田英之本部長は4日午後、会見で謝罪し、警察庁から「厳重に指導を受けた」と説明しました。

また、福田本部長が警務部長や当時の首席監察官に口頭で指導、科学捜査研究所の前所長には口頭で厳重注意を行ったということです。

今後の対応について、「第三者による調査は必要とは考えていない」と述べました。