「オイルショック時でもなかった事態」潤滑油も供給不足

創業80年の大阪の町工場、藤本製作所。特注の金属部品は、鉄道にも使われている。

しかし、機械を動かすのに欠かせない「潤滑油」が、これまで通りには届かなくなった。

藤本製作所 藤本和也 社長
「おととい発注しようとしたが、『受注停止しています』と言われた。潤滑油が無いと機械は動かせないし、無くなった状態で動かすと、機械が故障する」

卸業者からは「メーカーから手に入らない」と説明されたという。

藤本製作所 藤本社長
「この1個でおしまい。稼働率にもよるが(残り)1週間分ちょっと。いつもは2〜3日後には届くが『納期未定』という形はもう全く初めて。私の父親の時代はオイルショックとかがあったというが、その時もそんなことはなかったとは聞いている」

潤滑油は原油から精製されるベースオイルに、多様な添加剤を入れて作られる。機械ごとに指定の油があり、代用は難しい。

藤本製作所 藤本社長
「従業員も12名程いる。売り上げが立たないと給料が出せない。(製品)供給できなくなるのは一番怖い」

取材後、なんとか2缶手に入り、5月の連休明けまでは凌げる目途がたったが、次の入荷は未定だという。

別の工場ではどうなのか?

パイプをつなぐ金属部品を作る町工場。潤滑油の卸業者に注文の電話を入れると…

マルエム産業 南宮武司代表
「潤滑油は今発注してすぐに入ります?」

卸業者
「もう入ってこないんですよ。メーカーさんから止められてるんです、今」

マルエム産業 南宮代表
「納期はいつぐらいですか?」

卸業者
「納期は未定なんです。入荷もしてない状態で。各会社さんにもそういう形で、極力、節約してくださいとしか…」

納期未定の状況を、社長はこの電話で初めて知った。潤滑油は残り1か月分ほどだという。

マルエム産業 南宮代表
「先月の時点では届いていたので、言われてるほど不足はしてないって呑気に構えていた。実際こんな状況なので、ちょっと対策を練らないと」