イランが停戦期間中のホルムズ海峡開放を発表しましたが、先行きは不透明なままです。こうした中東情勢の混迷が、日本の住宅工事の現場や、ものづくりを支える町工場にも影響を及ぼし始めています。
屋根工事への影響 職人の不安
中東情勢の混迷が日本の住宅工事に影響を及ぼしている。
岩手県盛岡市の屋根専門業者、瀧澤豊さんは…

瀧澤屋根工業 瀧澤豊 代表
「屋根に使う防水シート、アスファルトが入っているんです。アスファルトなので、もちろん油を使うので」

影響が出ているのは、屋根の下に敷き詰めて、雨漏りを防ぐこの防水シート。主な原料に原油由来のアスファルトが使われている。
4月10日、この防水シートの大手メーカーが、「イラン情勢により製品供給の安定化を図るため、新規受注を停止する」と発表した。
瀧澤さんの手元には、5月分までの在庫しか残されていないという。

瀧澤屋根工業 瀧澤代表
「かなりの緊急事態なので。ルーフィング(防水シート)というものは、屋根の施工をする段階で一番最初に施工するもの。それがないと屋根工事ができない。そうすると新築の住宅も屋根をかけられないと、(住宅の)中の工事も進められないので、それは工事がストップになってしまう」
影響は他の製品にも。隙間を埋める充填剤。一時、メーカーからは…
メーカー
「直近の出荷実績を大きく上回る数量のご注文につきましては、お受けできない」
この充填剤にはナフサ由来の成分が含まれている。また、屋根の水を逃がす「雨どい」も。
メーカー
「各品番ごとに3ケースまでの数量制限を設けさせていただきます」

瀧澤屋根工業 瀧澤代表
「屋根のいたるところ全てのものが、石油製品が入っているものですから、こうやって物が入らないと現場も進められない、売り上げも立てられない。本当にどうしたらいいんだろうと、私たち職人はどう動いていけばいいのか、すごく不安ですね」
今週、政府は、ナフサ由来の石油化学製品について、これまでの見解を改めて示した。

赤沢亮正 経済産業大臣(16日)
「日本全体として必要となる量を確保している」
「一方、足元では一部で供給の偏りや流通の目詰まりが生じている」
住宅工事の現場では、製品の受注停止や納期未定とする動きが相次いでいる。














