地殻変動の観測状況-最近の南海トラフ周辺の地殻活動-

2月から3月にかけて、紀伊半島中部から東海地方、紀伊半島西部で、地下深くを震源とする微動と、それに伴う短期間の地盤の変動が観測されました 。

また、より長期的な動きとして、2022年初頭から静岡県西部から愛知県東部にかけて地殻変動が観測されています。これは渥美半島周辺から浜名湖周辺にかけてのプレート境界深部での「長期的ゆっくりすべり」によるもので、現在、すべりの中心が渥美半島周辺から浜名湖周辺へと移動しています。

気象庁資料より

一方、2024年夏頃から三重県中部で観測されていた地殻変動(志摩半島周辺の長期的ゆっくりすべり)については、2025年秋頃から停滞し、すでに停止しているとみられます 。

こうしたごく小さな揺れや、短期的および長期的な「ゆっくりすべり」について、気象庁は、いずれも従来から繰り返し観測されてきた「通常の現象」としています。

さらに長期的な地盤の変動として、御前崎潮岬室戸岬のそれぞれの周辺で見られる地盤の沈降傾向についても、フィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、これまでの傾向から大きな変化はないということです。