仙台管区気象台は28日、福島県の磐梯山で27日正午ごろから火山性地震が増加していて、「火山活動が高まっている可能性がある」と発表しました。気象台は、さらに火山活動が高まった場合、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があるとして、今後の火山活動の推移に注意を呼び掛けています。
気象台によりますと、磐梯山では、27日の正午ごろから火山性地震が増加し始め、28日は午後5時までに速報値で601回発生し、「これまでにない地震活動になっている」ということです。磐梯山で1日に400回を超える火山性地震が観測されたのは、2000年8月15日以来です。
地震の規模は小さく、震源はおおむね山頂の北西2キロの深さ2キロ付近と推定されていて、現在も地震活動が継続しています。
地殻変動や監視カメラによる観測では特段の変化はないということですが、今後、低周波地震や火山性微動の増加など、火山活動がさらに高まった場合、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があるということです。気象台は、今後の火山活動の推移に注意を呼び掛けています。