■「以心伝心はあり得ない」須江監督流のコミュニケーション

須江監督流のコミュニケーション術を教えてもらいました。
▼基本的に選手と話すときは1対1 ⇒1対1だからこそ深い話ができ自分の考えに耳を傾けてくれる。今の世代の高校生は大人数の中で自己を表現することが苦手のように感じる。
▼会話の第一声は「どう?」 ⇒話題を狭めずフリークエスチョンにすることで、その子の思っていることや抱えていることが第一声で出てくる。

「監督の考えや思いは口に出したり文書で示したりしなければ絶対に伝わらない。以心伝心なんてことはあり得ず、表現しない限りは届かない。」
「彼らの言葉に耳を傾け、監督の思いも伝え、歩むべき道を擦り合わせるようにしている。」
(『仙台育英 日本一からの招待』カンゼン社より)
恵俊彰:
本に書いてあるんですよ。以心伝心なんてないんだって。だから言葉を探すんですけど、「優勝しようぜ」って言わないんですよ。
「日本一から招かれるチームになろう」って掲げるんですよ。そうすると選手たちが招かれるためにはどうしたらいいのか考えるっていう。ここが言葉選びのすごいところなんですよ。
■今年の漢字『続』 若者へのメッセージ

インタビューの終わり、須江監督が「今年の漢字」として選んだのは『続』の一文字でした。
仙台育英 須江航監督:
優勝を人生のフィナーレでもなければ、一番大きいところにしてはいけない。これを個人的にもチームとしても東北としても続けていかないといけない。
未来を生きる若者にメッセージー
仙台育英 須江航監督:
コロナ禍が続いてずいぶんと時間が経ちましたが、こういう苦しい中で努力を続けている子どもたちにとって、これから先の未来はきっと楽しい事や嬉しいことがたくさん待っていると思います。
大人として、子どもたちの未来に向けてこれからも努力していきたいと思います。どうぞ一緒に歩めたらと思っています。
(ひるおび 2022年12月23日放送より)