夏の甲子園。
100年以上果たせなかった、東北勢初の全国制覇を成し遂げた宮城・仙台育英学園高校。
優勝インタビューで須江航監督から出た言葉は多くの人の心に響きました。
『青春って、すごく密なので』
2022年の新語・流行語大賞にもなった、この言葉に込められた想いとは…
ひるおび年末企画『2022“時の人”に聞く~未来へのコトバ~』
須江航監督に話を聞きました。
■仙台育英の“学生コーチ”から監督へ

須江航監督(39)
▼1983年生まれ 埼玉県出身
▼鳩山中(埼玉)から仙台育英高校(宮城)に進学
高校2年秋から学生コーチに
▼2001年 3年生の時春夏甲子園に出場(春は準優勝)
▼2006年 仙台育英系列の秀光中軟式野球部監督に就任
▼2018年 仙台育英 硬式野球部監督に就任
▼2022年 春夏通じ東北勢として初めて 甲子園優勝
恵俊彰:
高校2年の秋から学生コーチをしていたというのがポイントですよ。選手としてはうまくいかなかったんだけど、指導者としては素晴らしいと。
コメンテーター 上地雄輔:
仙台育英という学校自体がすごいと思います。
強豪校で甲子園に行くようなところって、ある程度実績や名前がないと監督とか指導者になりにくい部分があると思うんですよ。
でも彼はそういうことを全部凌駕した上で結果を残して、子どもたちにも信頼されている。素晴らしい学校でもあり指導者だと思う。
■コロナ禍の学生の気持ちを代弁『青春ってすごく密なので』

須江監督を有名にしたのが『青春ってすごく密なので』という優勝インタビューでの言葉。コロナ禍での学生たちの気持ちを代弁していると多くの人の心に響き、新語・流行語大賞にも選ばれました。
この言葉について地元の高校生はー
高校2年生
「コロナで青春が制限されていたところはすごく共感できたので、いい言葉だなと思いました。」
高校2年生
「高校の青春はないのかなとずっと思ってたんですけど、僕たちからじゃなく監督から(その言葉が)出たのは、監督も選手のことを思っていてすごいなと思います。」
コメンテーター 社会起業家 白井智子:
高校生だけじゃなくて本当に子ども全部に寄り添った言葉だと思うので、そこがクローズアップされてすごく嬉しい。
恵俊彰:
本当そうなんです。「青春ってすごく密なので」という言葉だけがローズアップされてますけど、インタビューの一番最後に「全国の高校生のみんなが本当によくやってくれて、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います」と締めているんですよ。ここがまたぐっとくる。