「生まれ育った場所だけど死ぬ場所ではない」地方を去る女子学生

地方を離れると決めた、京都の大学に通う広島出身の女性。春から大学院に進学しますが、その先は東京で働きたいと考えています。

広島出身の大学生(23)
「広島にいたら出会わなかったような人たちがたくさんいるので、圧倒的に世界が広がった感じがする」

地元の広島に帰省して、母親に大学院に進むことを報告しました。母親は、京都へ行く際も背中を押してくれるなど、よき理解者です。

母親
「ここで楽しくなさそうな娘を見て、近くにいても娘っぽくない感じでいるんだったら、離れていてもそっちの方がいいなと思う」

広島出身の大学生
「自由がないもん。何もできんもん。こっちおったら」

母親も、この地域での生きづらさを感じていました。先日、娘の今後について、義理の父と口論になったときのことです。

母親
「娘が勉強することに対して、『勉強することの何がいけんの』と聞いたときに、『女が勉強して知恵つけてもいいことはない』と言われた。

『知恵をつけて何がいけんの』って言ったら、(義理の父は)『女が偉そうにするな』と言い、『おまえにどんだけの稼ぎがあるんじゃ』と言った。『女は男について行くもので、稼げる男が偉い』と言っていた」

ただ、母親も義理の父のすべてを否定しているわけではありません。

母親
「おじいちゃんはおじいちゃんの中で、その生き方しか知らなかったし、そうやってこの町を守ってきたから今ここがあるのもわかるし」

娘は、ふるさとへの思いを抱えながらも…

広島出身の大学生
「生まれ育って私を育ててくれた場所ではあるけど、死ぬ場所ではないなと思います」

内閣府の調査でも、東京圏に暮らす地方出身の女性のうち、地元で「家事・育児・介護は女性の仕事」という意識があったと答えた人は4割に上っています。