■日本から南米へ 密漁続ける中国船 水際対策に課題も

対象の一つ、イカでは、こんな問題が・・・

海に浮かぶ10隻以上の船、すべて中国の密漁船とみられます。

ここは、日本の排他的経済水域=EEZの中の「大和堆」。スルメイカの豊かな漁場を狙い、違法にもかかわらず、中国漁船がやってくるのです。

こうした密漁も影響してか、国内のスルメイカの漁獲量は激減。

イカ漁師「悔しいですね。日本海で漁をしてはならない船が沢山獲って、すごい漁の仕方をして・・・」

水産庁によれば、おととし、大和堆で退去警告を受けた中国漁船は、4393隻。しかし、ことしは大きく減って、9月末時点で、わずか17隻でした。

あれほどいた中国漁船は、どこへ行ったのか?船の位置情報を分析するサイトで探してみると・・・

記者「南米に中国船が多く来ています。調べてみると、イカの漁船のようです」

南米・チリでは今年7月、中国漁船が来ているとニュースに。過去には、アルゼンチン当局が、退去勧告に応じなかった中国漁船を撃沈したことも。さらに・・・

EEZ内で漁をした中国船に、沿岸警備隊が発砲する事態に。

その中国から、日本はイカを大量に輸入しています。中国にあるイカの加工工場。中国船がペルー沖などで獲ったイカを切り身やイカリングなどにして、日本に輸出しています。

今月、日本で始まった輸入の際の証明書制度に現場はどう対応するのか。この工場からイカを輸入している会社を、制度開始10日前に訪ねました。

輸入会社「シーチェモット」社長 権田渉さん「この前話した証明書の件ですが・・・。今のところはまだ何もわかってないような状態ですね」

輸入する側には、限界もあるといいます。

権田社長「工場が製品に加工した後に輸入しているので、それが密漁などIUU漁業で漁獲したものというのを見分けるのはまずできない。水際でやっただけではずっとイタチごっこで、終わらないのでは」

IUU漁業は、水産業者だけの問題ではありません。その魚を食べるのは、私たち消費者なのですから。