水産物の4割以上を輸入に頼っている日本。一方で、産地偽装や密漁など「IUU漁業」が世界中で問題となっています。あなたが食べているその魚も、実は違法に獲られたものかもしれません。
■「産地偽装しない=売れない」 繰り返される違法行為 世界中で問題に
今年、JNNが暴いた、“熊本産”アサリの産地偽装。

記者「撒いていますね、大量のアサリを干潟に撒いています」
「中国産」のアサリを干潟に撒いて、すぐ回収。それを「熊本産」として出荷する不正が、横行していました。
長年、偽装に手を染めてきた当事者は・・・

水産加工会社「善明」社長 吉川昌秀さん「産地偽装しませんというのは、イコール売れないので、自然とアサリ業界から去ることに」
こうした不正な漁は「IUU漁業」と呼ばれ、世界中で問題となっています。

環境保護団体「EJF」CEOスティーブ・トレントさん「IUU漁業は最も深刻な脅威のひとつです」
繰り返される密漁や、漁船での人権侵害。あなたが食べているその魚も、違法に獲られたものかもしれません。