地上侵攻の可能性は? トランプ大統領が最も危惧する「米軍の犠牲」
駒田健吾キャスター:
攻撃が長期化するのか数日で終わるのかまだわかりませんが、地上侵攻というのは選択肢としてあるのでしょうか?

守川雄一郎記者:
アメリカは、地上侵攻はなかなか難しいと考えていると言えます。
過去のイラクやアフガニスタンでの軍事活動を踏まえ、トランプ大統領は「泥沼化することを最も避けたい」と考えていると思います。このことから、アメリカにとって最も懸念すべき点の一つが「アメリカ軍の対応力」です。
今回の攻撃のために集められた2隻目の最新鋭の原子力空母は、カリブ海でのベネズエラの軍事作戦から転戦してきています。25年の6月から海上で展開していて、任務の延長が続き、活動は長期に及んでいるのです。
兵士が稼働する日数の面でも、船のメンテナンスという面でも、「これ以上の長期間の作戦対応はかなり難しいのではないか」というのが、軍事関係者の一致した見方です。絶大な軍事力を持つアメリカでも、いくつもの軍事作戦を連続して続ける余力はありません。
こうした状況をイラン自体もよくわかっているので、お互いどこに落としどころを見出すのかという点からも、トランプ大統領が今回行った軍事行動という賭けは、「ローリスクだった」とは言えないと思います。
駒田健吾キャスター:
今回トランプ大統領が、「アメリカ軍の兵士に犠牲が出るかもしれない」と踏み込んだ発言をしていました。これは、トランプ大統領の本気度を示す言葉なのか、どうなのでしょうか?

守川雄一郎記者:
トランプ大統領は、この作戦の危険度を理解し死者がいつ出てもおかしくないと考えているからこそ、あらかじめ予防線を張ったと言えます。
攻撃後、アメリカ軍の公式発表の中で何が強調されているかというと、「現在までにアメリカ軍の死傷者はゼロである」ということです。イラン側は、「アメリカ軍の人員に数十人の被害が出ている」と発表していますが、アメリカ側は、「死者はゼロで防御の作戦は非常に上手くいっている」ということを盛んに強調しています。
アメリカ軍に死者が出ることが、いかに世論に影響を与えるかが、トランプ大統領が最も危惧している点だと言えます。














