2日夜にかけて九州南部に接近し、3日には西日本から東日本の太平洋側にかなり接近するおそれがある台風6号。

記者
「午後8時すぎです。美波町内を流れる日和佐川は茶色く濁り、水面は水かさが増しているように見えます」

2日午後9時ごろ、「線状降水帯直前予測」の速報が徳島県北部、高知県中部、高知県西部に発表されました。この地域では、発表から遅くとも3時間以内に線状降水帯が発生する可能性が高まっています。

記者
「叩きつけるような雨が降っています。立っていると、風と雨の音しか聞こえません。風も強く吹いていて、時折、体が持っていかれそうになります」

これは2日夜、午後7時20分ごろの高知県四万十市の映像です。大雨と強風にみまわれ、道路にたまった水が波打っています。

気象庁は「線状降水帯が発生してから屋外へ避難するのは危険だ」として、この段階で速やかに適切な防災行動をとってほしいとしています。

宮崎県日南市では、市内を流れる広渡川と酒谷川が氾濫危険水位に到達。一時、危険な場所からの避難が必要な「レベル4氾濫危険警報」が発表されました。

こちらは台風6号が接近している宮崎県の様子です。延岡市では、傘をさした市民2人が大雨と強風で動けなくなりながら、コンビニへと向かっていました。

県内ではさらに強い風が吹いた場所も。

記者
「通り沿いにある街灯は、はにわの頭部から突き出るように街灯が立っているんですが、強風のあおりを受け、頭部から倒れてしまいました」

西都市では6月の観測史上最大となる最大瞬間風速22.8メートルを記録。宮崎市赤江でも最大瞬間風速27.3メートルを観測するなど、県内各地で6月の記録を更新しました。

一時、台風6号の暴風域に入った鹿児島県。2日朝、奄美市内を車で移動すると、ワイパーをかけてもすぐに大雨が水の膜をつくり、視界を悪化させていました。

鹿児島では降り始めからの雨量が肝付町前田で231.5ミリ、錦江町田代で224.5ミリを記録し、平年6月のおよそ4割にあたる雨が降りました。天城町では24時間に降った雨の量が200ミリにのぼり、平年6月の半分の雨量に達しています。

奄美群島では一時、3万戸以上が停電。車がトンネル内に進入すると…

記者
「1日に通ったときは両サイドに電気がついていて明るかったのですが、2日はハイビームをたかないと前が全く見えません」

こちらの商店では、日付が2日に変わった午前1時ごろから停電が続いているといいます。

停電の商店
「大きい台風以外は停電しないんですけど、今回は当たりが強かったんでこんな感じで停電してます。アイスとか冷凍ものが溶けちゃう。早く復旧してもらわないと困る」

台風6号の被害は四国でも。

記者
「午前9時半を過ぎて、風が急に強くなってきました。打ち寄せる波はいつもより高く、大きな音がこちらまで届いてます」

高知の観光名所・桂浜では、強風が観光客を襲いました。

大阪からの観光客
「横浜に住んでる孫たちと一緒に来てたんですけど、先に帰ってしまった。一緒にいる時間がほとんどなくなった。一緒に来たかったんですけど」

高知県内では3日未明にかけて、局地的に雷を伴った猛烈な雨が降る見込みで、一時、全国で初めて「レベル4大雨危険警報」が四万十町に発表されました。

気象庁は2日夜から3日にかけ、四国と近畿、東海で「線状降水帯」が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけています。

その一つの和歌山県にあるリゾート地・白浜では。

喜入友浩キャスター
「海に面するこちらの店舗は、台風に備えて窓、扉すべて段ボールで補強しています」

海の近くにある別の飲食店は、大雨・強風対策として店内のガラス窓にテープを貼り付けていました。

beach club 22 店長
「(Q.台風で心配なことは?)ガラス窓が割れるか割れないか。(予想では台風が)白浜は直撃するんで、物も飛んできたりする。この店は窓とかガラス多いので、徹底した養生はやっている」

まもなく収穫を迎える梅農家も備えに追われていました。

木の枝を支えるように、棒を差し込んでいきます。

中山農園 中山将誓 代表
「(Q.いまはどんな作業をしているか)いま支柱を立てている。これで枝が風で揺られないようにしている。梅が大きくなる前に落下してしまうと収穫量が減ってしまうので、それが心配」

完熟した梅と比べて、落下した未熟な緑色の梅は小さく、価格もその分、下がってしまうといいます。

中山農園 中山将誓 代表
「最高の梅を届けられるように最後まで頑張っていきたい」

台風6号は今後、北上を続け、3日に東日本の太平洋側にかなり接近する見通しです。関東などでは3日朝に雨・風のピークを迎え、通学・通勤の時間帯に直撃するおそれがあります。

3日、東京23区の少なくとも7つの区の区立小中学校と幼稚園などが休校・休園します。

さらに、交通にも影響が…。

3日の国内線は羽田空港を発着する便を中心に欠航が相次ぎ、700便以上が欠航します。

また、JR東日本は、中央線や東海道線など在来線の一部区間で、3日の始発から終日運転を取り止めます。

JR東海の東海道新幹線は、計画運休を見送ったものの、始発から運転見合わせなどが発生する可能性があるということです。

システムの不具合も起きています。気象庁によりますと、線状降水帯について、2、3時間以内に差し迫る危険を示す「線状降水帯直前予測」と、すでに発生したとみなせる「線状降水帯発生」の情報が適切に発表されない状態になっています。

2日午後5時半、高知県西部に対し「線状降水帯直前予測」を発表しようとしたものの正しく発信されず、不具合が発覚しました。

気象庁は当面の間、通常とは異なる発表方法に切り替えるということです。