鉱物資源開発の現状と今後

さらに、資源事業だけでなく「材料事業」にも力を入れている。

例えば、見た目は濃い青色の粉の「ソラメント」。
タングステンなどを混ぜて開発した機能性材料で、“光を通しながら熱を吸収する”特性を持っている。

繊維に混ぜて化学繊維を作ったりと様々応用ができ、この技術を活用した「日傘」は、25年に開催された大阪・関西万博で限定販売された。

――地政学、大国の時代になって資源争奪戦になっている。現在の変化をどう見ているか

『住友金属鉱山』松本伸弘社長:
“自国に取り込もうという傾向はさらに強くなってくる”と思う。海外で資源を確保するのは難しくなってくるし、海外で資源開発するためのコストも上がってくる。問題もいろいろ出てくると思う」

――資源のない日本が海外で採掘するためには

松本社長:
「当社は銅もニッケルも精錬の工場を持っている。さらに生産性のいい工場にしていく取り組みもやっているし、コストを下げて競争力のある工場にしていこうと取り組んでいる。そういう魅力が伝えられれば、海外の鉱山会社も『住友金属鉱山と組んで一緒にやろう』となると思う」

――創業400年の歴史があるが、次の400年に向けて必要なものは

松本社長:
「事業をいろいろ展開・拡幅するのは当然だが、“人をいかに育てていくのかが大事”。何をするにしても人がキーワードとして活用せざる得ないところがある。プロセス開発も新しい製品開発も、AIでできるかといったら分からないが、人が判断してそれなりのものをやっていかないといけない。人材をいかに確保していくかが大事なポイント」