まだまだ掘れる「金の埋蔵量154トン」

菱刈鉱山で採れる金は、「1トンあたり平均20g」で、“世界の主要鉱山の10倍以上”。年間約3.5トンの金を安定的に産出している。

金が含まれている石英(せきえい)と呼ばれる石を選別したら、愛媛県にある「東予工場」に運び、製錬して金製品となる。

――国内で今も金を掘っているのは意外と知られていないが、菱刈鉱山は有望?

『住友金属鉱山』松本伸弘社長:
「私どもにとって菱刈鉱山は貴重な財産だと考えていて、当然金を採掘しているので世の中に対して“金を供給し続けることが一つの重要な役割”

また、“鉱山技術を蓄え継承していくため”にも貴重だという菱刈鉱山。採掘開始から40年だが、今後も掘り続けられるのだろうか。

松本社長:
「40年間で菱刈鉱山で採掘した金量は270トン前後だが、まだいろんなポテンシャルを持っていると思い調べているところ。いま金の価格が過剰に高くなっているので、昔に比べれば金品位(含有量)が若干低くても採掘する可能性はある。基本的には菱刈鉱山の近辺をいろいろ調査している」

菱刈鉱山には、まだ約154トンの金があるとされている。

――今の金属の高騰はどう見ているのか

松本社長:
「金に関しては、どちらかと言えば過剰感が少しあると思う。金は実需でないところのいろんな動きが強い。世界で年間5000トンぐらいの金が作られるが、その内の30%ぐらいが実需。足元でどちらかと言えば世界情勢が不安定なこともあり安定資産である金にお金が流れ込んできて、皆さん買っている」