部活動の地域移行は可能なのか

公立中学の運動部顧問
「いつかはやらないといけない。現実にやってみてメリット・デメリットが見えてくるでも私は指導を続けます」

県立高校の運動部顧問
「クラブ化は子ども達へ経済的負担がかかります。貧困率の高い沖縄では、子ども達のスポーツの機会を奪ってしまう」

公立中学の管理職
「関係部署から詳細を何も聞いていません。学校の部活でさえ、体育館を使えるのは週に1、2回。外部指導者や練習場所の確保ができるのでしょうか」

県立高校の運動部顧問
「地域移行ができる競技とできない競技がある、今すぐ外国のように地域に丸投げできるかは不安です」

県の担当者も、様々な課題があることを認めています。

県教育庁保健体育課 城間敏生課長
「実際には沖縄県の中学校だけで1453の部活動があるんですね。実際に学校側が望む種目の指導者が地域にいらっしゃるのかどうか。果たして全て地域にだけお願いできるのかっていうのは、非常に大きな課題」

様々な意見があるものの避けては通れない、教員の働き方と部活動の問題。向き合う時が来ています。

【記者MEMO】
『部活動の地域移行』で課題とされる練習場所や人材確保といった課題について、県の担当者は
・学校単位ではなく、近隣の学校が集まって合同練習など
・土日も指導を希望する教員には副業として認めて兼職兼業届を出してもらう
など、今までにない方法が必要なのでは、と語っていました。
今後も活発な議論が必要だと思います。