教員に過度な負担がかかっていると言われる部活動。現役の教員らが「教員による部活動指導の維持は、限界を迎えている」とSNS上で訴えました。今、学校現場で起きていることは…。その切実な声を聞きました。
育休から復帰も日をまたいで仕事「とんでもないなと…」

高校教諭Aさん
「高校の現場はとにかく業務に追われている。新年度どんな年にしようか考えるよりも、目の前の業務をこなして会議資料を作ったりと」
中学教諭Bさん
「20代のときはそれこそ日をまたぐまで、仕事やってなんぼでしょうと。何もわからない状態で、やりがいだけで突っ走って日をまたぐまで仕事をしていました。これで当たっていると思っていました」
高校教諭、中学教諭の立場で教員の働く環境をこう語った2人。
去年7月、有志と共にSNSで「沖縄の教職員の働き方を考える会」を立ち上げました。
中学教諭Bさん
「考える会を立ち上げるきっかけは育児休業からの復帰でした。私はまた日をまたぐまで仕事するのか、とんでもないなと思って。この仕事をやってくれる人が、いなくなるんじゃないかなと思って怖くなって」
「考える会」が度々触れるのが部活動への関わりについてです。
「もはや教員による部活動指導の維持は、限界を迎えている」
去年、県立高校の運動部の主将を務めていた男子生徒が顧問から日常的な叱責を受け自殺した問題。自身も学生時代 部活動に打ち込み、顧問を務めてきた高校教諭のAさんはこう語りました。

高校教諭Aさん
「私も一歩間違えれば(生徒を追い込んでしまった)顧問の側に行っていたんだろうな、って気持ちがありました。私自身も生徒を追い詰めるような言動もしたし、子どもたちのために言っていると思っていたんですけど、私自身が私自身を保つためのマウントでしかなかったなって」