大きな負担で、教員間の分断を生む部活動 政府の対策は

『真面目な先生ほど、生徒思いな先生ほど、無理を超えて膨大な仕事を抱え込みます』。SNSでこう記した「沖縄の教職員の働き方を考える会」。
高校教諭のAさんは自身の経験をこう語りました。

高校教諭Aさん
「必死になって部活業務が終わる8時から教材研究をして、日をまたいでお家に帰って、翌朝6時ぐらいに学校に来て生徒が朝練で来ている間にその日の授業の準備をしてて。ある日、耳が聞こえなくなったり、目がうつろになったりして、授業中に生徒に心配されたんですよ」

昨年度、県立高校などを対象に行った調査(県教育庁保健体育課)では「公務と部活動の両立に限界を感じる」と答えた指導者は718人、割合で12%また沖縄県教職員組合(青年部職場実態調査)の調査では、小中学校で顧問をしている89人中78人が部活動について「負担(37人)」「どちらかと言えば負担(41人)」と回答しています。

中学教諭Bさん
「部活の顧問を断ったことで、すごい現場で風当たりが強い。部活を持たない先生たちは先生にあらず、そういった分断が部活を断ることで(教員間の)分断が起こっていると身をもって感じます」

喫緊の課題と言える、学校の働き方改革その方策として国が打ち出したのが『部活動の地域移行』。地域移行とは学校での部活指導を外部の人材や地域のクラブに移行していこうという仕組みです。
国は2023年度、来年の4月から中学の土日の部活動を、段階的に地域に移行する方針を打ち出しています。

しかし地域移行には様々な意見がありますー