石破前総理との距離感も追い風に

高市総理は石破前総理と距離があったことで、石破内閣からの政策転換を大胆に打ち出せたことも支持の高さに繋がっていると見る永田町関係者は多い。

ある自民党の閣僚経験者は「事実上、政権交代をしたようなものだ」と話し、変化を求める国民が、停滞する日本を高市総理なら変えてくれるのではないかという「期待感」を抱いていると分析する。ただ、「この期待感が失望に変われば、そのまま逆風になる」と楽観する様子は見られない。

したたかな選挙戦略 消費減税の争点潰し

2025年の参院選では、「年収の壁」の引き上げを主張した国民民主党や、「外国人への規制強化」を掲げた参政党が躍進した。そして多くの野党が「消費税の減税」や「ガソリンの暫定税率の廃止」を掲げたのを前に、財政規律を重視した石破総理率いる自民党は大敗した。

そして、参院選からわずか半年。今年の衆議院選挙の自民党の公約を見ると、高市内閣の取り組みと実績には、参院選で野党が訴えていた「ガソリン税の暫定税率廃止」や「年収の壁見直し」などが前面に打ち出された。少数与党となる中、野党に迫られ実現した形だが、野党の“人気政策”が自民党の実績としてアピールされた。

また、自民党は消費税の減税についても初めて公約に盛り込んだ。

自民党のあるベテラン議員は「消費税の減税を盛り込むことで、争点つぶしになった」と話し、したたかな選挙戦略が自民党の歴史的大勝に繋がったと分析する。