最新研究その2:偶然発見!“花粉だけができない”無花粉スギ

もう1つは、神奈川県自然環境保全センター・齋藤央嗣主任研究員が研究を進める「無花粉スギ」の発見と実用化です。
1992年、富山県で5000本に1本の割合で存在する「花粉だけができないスギ」が偶然発見されました。花粉を作りませんが種は作るため、繁殖は可能だということです。
この「無花粉スギ」は、富山・神奈川で植栽や苗木の生産など実用化が進んでいます。
○メリット
■スギの利点(保水・土砂流出防止など)を維持したまま花粉対策が可能
○課題
■苗木のコストが高い
普通の苗:150~200円
無花粉苗:300円
■植え替えに時間がかかる
こうした研究で「コスト」が課題となっていますが、もう一つかかってくるのが「医療費」です。2019年の厚生労働省の調べによると花粉症による保険診療は約3600億円、市販薬は約400億円にも上っています。また、花粉による労働力低下の経済損失額は1日あたり約2450億円(パナソニック調べ・2026年)で、多くの人が苦しんでいるのが現状です。
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また、丸田佳奈医師は最近の傾向として
▽子どもの発症年齢が年々低年齢化している
▽65歳以上で発症する人もいる、ということを挙げていて、花粉を家に入れないなど、生活上の工夫が大切だということです。














