最新研究その1:「雄花だけを枯らして花粉を飛ばさない方法」

 まずは、東京農業大学の小塩海平教授が研究している「雄花だけを枯らして花粉を飛ばさない方法」です。

 花粉ができる8~10月ごろに、雄花に「花粉飛散防止剤」をかけます(植物油由来の物質で人体や環境への影響は少ない)。これをスギが異物と判断し、8割ほどの雄花が枯れ花粉を飛ばさなくなる、というものです。

 1回の散布で翌春の花粉飛散を軽減されますが、効果は1年のみということで、毎年同じ対応を続けていくということです。

 2年後の実用化を目指しているこの方法のメリット・課題は以下の通り。
 
○メリット
 ■人体への影響は少ない
 ■使われるはずの栄養が木材の成長を促進

○課題
 ■コストが高い
  薬剤とヘリコプターで1haあたり10万円(重点区域の散布だけで1000億円必要)