被災していない「伝承サポーター」が"あの日”を伝える

この日、被災地研修として震災遺構・門脇小学校を訪れる神戸の高校生に対して案内の大部分を学生が行うことになりました。

阿部任さん:「同じ立場で伝えられることがあると思うので」

東北大学2年・鈴木裕登さん:「出身は茨城県で実際にここで被災をしたわけではないが、いまゆかりがあり石巻のこの場所で伝承活動をしている」

震災の爪痕がそのまま残る教室などを見てまわりながら当時の出来事を語りました。

東北大学2年・鈴木裕登さん:「津波で1階は浸水したという話をしたと思うが、金庫の中の証書は奇跡的に何の被害も受けなかったので、当時卒業する6年生に卒業式で渡すことができたというエピソードがある」

また、門脇小学校では津波だけではなく火災の脅威があったことも伝えました。阿部さんも同行し学生の話をそばで見守ります。

最後に向かったのはこどもたちの避難経路になった場所です。震災を知らない世代に自分ごととして捉えてもらうために自らの言葉でこう紡ぎました。

東北大学2年・鈴木裕登さん:「こどもたちも当時3月11日に行ってきますといって家を出てきた。ただ小学校に来て帰るときにただいまと戻れる家は津波で流されてしまってなかった。ここからみなさんに何を伝えたいかというと、今皆さんが過ごしている日常の生活は当たり前のものではないということを覚えておいてほしい」

そして、学生の案内を引き継いだ阿部さんが災害時に命を守るために何が必要かを訴えました。