「外為特会」は自由に使えるお金?
もう一つの疑問は、“円安で外為特会が潤っている”と表現した点だ。

選挙期間中には、自民党以外の政党も「うまく使えば財源になる」と言っていた外為特会(外国為替資金特別会計)だが、そもそもは為替介入を行うための特別な会計、お財布だ。
――元々円資金を借りて、それで円を売ってドルを買う介入をやったので大量のアメリカ国債がこの財布に入っている。運用益の大半は米国債の利子なので円安で含み益が膨らみ、これを使おうということだが実は既に結構使っていて自由に使えるお金が余っているわけではない

<外為特会の余剰金【計5兆3603億円】の使途内訳>2024年度
▼【3兆2007億円】⇒25年度一般会計に繰入 そのうち約1兆円が防衛費
▼【7878億円】⇒26年度歳入に繰入
▼【1兆3717億円】⇒外国為替資金
また、そもそもの元本である外貨準備高は、2026年1月時点で1兆3947億ドル(約219兆円)。

――外貨準備はドル建てだが円にすると219兆円もあると。だから少しぐらい売って財源捻出すればいいじゃないかと
『東京大学』名誉教授 伊藤元重さん:
「元々円を借金してドルにかえているわけだから、これを使うということは“借金を残しながら使う”ということなのでありえない話。日本は世界的に見ると外貨準備が多すぎるとは言われているが、そうは言っても外貨準備というのは普通の財政で使うようなお金ではない」
――実際に売るとなると、ドルを売って円にするわけだから介入と同じような効果。今みたいな局面でやるとどうなのか
伊藤さん:
「余計外国為替市場は混乱するし、そもそもアメリカは自分の国の国債を日本が売りに出すことは容認しないと思う。外貨準備を当てにするなら、利子分、余剰金の3、4兆円ぐらいで、それを超えて使うのはかなり難しい」
(BS-TBS『Bizスクエア』2026年2月7日放送より)














