「予想外の大勝」となった自民 維新との連立は“保険”に?

 今回の自民党の勝ち方は、党内ですら想定外のものでした。比例名簿の候補者が足りなくなるほどの大勝は、「自分たちが思っている以上の勝利」だったと考えられます。

 こうした状況のなか、自民党の連立相手である維新の会の存在感はどうなっていくのでしょうか。
 維新の存在感は薄まっていくのでは、とも考えられますが、維新政治を研究している関西学院大学の善教将大教授は、「自民が『過半数をとれたから連立解消』とはならないと思うが、維新の存在感が増すとは考えにくい。自民党がやりたいことを進めやすい環境になったのではないか」という見解です。

 さらに、自民党にとって維新は今後、“保険”になり得ると善教教授はみています。

 初めて与党として国政選挙に臨んだ維新は自民と選挙区調整をせず、勝利した小選挙区の議席は大阪18・兵庫1・京都1で、近畿のみ。吉村代表は「非常に難しく厳しい選挙だった」と振り返っています。
 この結果を、「維新は大阪でしか勝てない」と捉えるか、「維新は高市旋風の中でも大阪で勝てる」と捉えるか。善教教授は、「大阪では維新が粘り勝つ」という印象が強いと捉えています。

 「予想外の大勝」をしたということは、自民党は今後「予想外の大敗」もあり得るということ。そこで、『高市旋風』で全国的に他党が苦戦したなかでも36議席を確保した維新との連立は、どんな風が吹いても一定の議席(20〜30議席)を確実に取ってくる存在として政権のリスクヘッジになるということです。