「コアな支持者に対して説明する時間が足りなかった」

ーー公明党は学会票が中道に7割以上が動いたという分析がありますが、一方で立憲民主党を支持していた方たちは、集団的自衛権の一部限定容認ではないか、原発ゼロを書き込まなかったことへの違和感、この二つの軸がぶれてしまったのではという声もありました。立憲民主党の支持者の方たちから出た思いをどう受け止めていますか?
中道改革連合 野田佳彦共同代表:
原発については、立憲民主党の中には綱領「ゼロ」と書いてありましたが、最近の選挙については「原発に依存しない社会をつくる」という言い方でずっと戦ってきています。今回も「将来的に原発に依存しない社会」という表現でまとめています。
その中で新増設はしないということや、再稼働の場合についても一定の条件を満たさなければいけないということなど、従来から言っていることと整合的ではないということ。
安保法制についても、10年間違憲状態が発生していないことについては言及してきていますので、大きく外れた話ではないと思っています。しかし、コアな支持者に対して、丁寧に説明をする時間がないままに走らざるを得なかったところは残念だったと思います。
ーー斉藤代表はご自身のYouTubeなどで集団的自衛権の行使容認という踏み込んだ発言をされていて、公明党の強い姿勢が旧立憲の一部の支持者を離反させたように感じます。その点についてどのようにお考えですか?
中道改革連合 斉藤鉄夫共同代表:
今回の政策合意の中にある、平和安全法制における自衛権行使は合憲であるという合意文書の説明をしたつもりです。これまでの議論の中で、個別的自衛権で説明できることもありますし、もしくは集団的自衛権の限定的行使という形でこれを理解する、いろいろな考え方があります。今回合意した内容について、自衛のための武力行使は平和安全法制における存立危機事態の、自衛のための武力行使は合憲であるという説明をしたつもりです。
烏合の衆ではなく、一つの理念や政策に合意して集まってくるということは、大変大切なことだと、そう申し上げたかった。
ーー中国地方の結果を見ると全国と同じ傾向ではあると思いますが、立憲民主党出身議員の当選はゼロで、当選したのは比例名簿1の斉藤さん含め、公明出身議員2人だけとなりました。こうした結果への受け止めを伺います。また、決意を固めているという発言がありましたが、中道勢力の大きな塊作りや、政治と金、平和などの道半ばの課題がまだ残っていると思います。今後どのような役割を果たしていくお考えでしょうか?
中道改革連合 斉藤鉄夫共同代表:
中国地方におきましては、全選挙区を自民党に独占されました。旧公明党も全力で中道立候補者を支援させていただいたと思います。その結果が当選に結びつかなかったのは本当に残念です。
また比例についても、2議席という結果になりました。これまでの公明と立憲が得ていた比例枠よりも少なくなったという面で、今後の戦い方に大きな課題を残したと思います。1+1が2以上になるように、今後、比例の戦い方についても考えていかなければならないと思っています。
中国地方につきましては、非核三原則等も広島では大きなテーマになったかと思いますが、我々の訴えが今ひとつ有権者の皆様に広まらなかった。そして政治と金の問題についても、広島3区を中心に大型買収事件がありました。我々の清潔な政治への訴えが浸透しなかったことについて大変残念に思います。平和の問題や核廃絶に向けての動き、清潔な政治に向けての我々の考え方を、広島そして中国地方で行っていきたいと思います。
ーー野田共同代表は、コアな支持者に丁寧な説明をせず走らざるを得なかったということや、高市総理への期待感も挙げられていたと思います。このような状況が変化すれば党勢は回復するというふうにお考えですか。それとも別の要素をお考えですか?
中道改革連合 野田佳彦共同代表:
これまでずっと歩んできた平和国家としての道をこれからも突き進んでいこうということ。強い経済もいいけれども、それが個人の生活に還元されなければ意味がないという生活者ファーストの考え方。そしてクリーンな政治を実現していこう、包摂社会を作ろうというような個別のテーマについて、街頭に立ってお伝えする限りにおいては、その場では共感をしていただきご理解をいただいたと思います。
そうは言っても、個別の課題を掘り下げた議論ができているわけではなくて、それでも「高市総理がいいね」という空気がとても支配的だったと思います。ただ、国会活動の中でも言い続けることによって効果が発現してくる可能性もあると思いますので、この種火はしっかり維持して吹き消されないようにしていきたいと思います。
ーー立憲民主党出身の議員が大幅に減っています。その比例上位をいずれも公明出身議員にしたことが要因の一つかとは思いますが、これらを含めその理由についてどのように分析していますか?
中道改革連合 野田佳彦共同代表:
元々、公明党自体が総選挙があったときには、比例で戦っていくという方針を決めていました。我々は立憲民主党の頃から全国に総支部長を置いて、来る総選挙に備えていたという状況がありました。その人の役割分担の中で、どのようにお互いの持ち味を発揮できるかという観点から、そのような組み合わせにしました。
どのぐらいの方をどのぐらい配置するという話は、ブロック懇談会などで一定程度の説明をしてきたつもりでしたが、その効果が出なかったことが今回の残念な結果だと思います。その分析はよくしなければいけないと思いますし、昨日の夜中あるいは今日街頭に立った議員からの声も踏まえながら、対応していきたいと思います。
ーー公明出身議員の方は28人全員当選されていることに加え、さらに公示前より増えています。これについての評価をお伺いします。
中道改革連合 斉藤鉄夫共同代表:
旧公明出身の議員が比例を中心に立候補し、当選をさせていただきました。中道をご支援してくださった皆様に心から御礼を申し上げたいと思います。その上で我々には連立を離脱したときに、これからは比例中心に戦っていくという方針がありました。そういう方針と、旧立憲の議員は各選挙区で候補者が既にいるという状況の中で、このような形になりました。今後は議席を最大化するためにどうするべきかについて考えながら、中道の塊をどう大きくしていくか、そして1+1を2以上にしていくかを考えていきたいと思っています。














