初マラソン日本最高の矢田が刺激に
今回の走りを踏まえ、初マラソンでは「3分20秒で押して2時間20分台も、夢ではないかな」という思いも持ち始めた。ハーフマラソンを3分20秒ペースで走ると決めたときから、マラソンの2時間20分台は目標にしていた。しかし今大会前の取材では「まずはMGCの出場権を取ること。たくさん速い人が出るので(日本人7位以下でも出場権が獲得できる)2時間23分30秒をクリアしたい」と話していた。ハーフマラソンの結果で、2時間20分台への気持ちの方が少し大きくなったと見てよさそうだ。
1月25日の大阪国際女子マラソンでは、東京2025世界陸上10000m代表だった矢田みくに(26、エディオン)が、2時間19分57秒の初マラソン日本最高をマークした。樺沢は「ワクワクした」と矢田の走りへの感想を明かした。「テレビでしっかり、フルで見させていただきました。トラックランナーにとって大きな希望となる走りでした」。樺沢が目標と言っている3分20秒平均で走り通せば、2時間20分39秒になる。気象条件やレース展開に恵まれれば、矢田の記録も手が届かない範囲ではない。矢田の記録を超えればアジア大会代表入りも有力になる。
全日本実業団ハーフマラソンは、樺沢にとってどんな大会になったと言えるのか。「マラソンへの第一歩ですかね」と答えてくれたが、“かなり大きな第一歩だった”と、見ている側には感じられた。
(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)

















