新潟県内で人々を大混乱に陥れたほどの記録的な大雪は、上越地方にはほとんど降らず、中越地方に集中しました。


新潟地方気象台では、県内で警報級の大雪を降らせた要因は3つあると分析しています。

1.冬型の気圧配置
2.雪雲
3.海水温の高さ

【新潟地方気象台 河野智一主任予報官】
「強い冬型の気圧配置となり、上空には平年に比べて強い寒気が流れ込んでおりました。その上で、同じ地域に発達した雪雲が流れ込み続け、かつ、まだ真冬程ではない日本海の海水温が平年よりもさらに1~2℃高い状態であった。この3つが要因と考えております」

一方で妙高市関山の積雪が “0cm”にとどまったように、上越地方でほとんど降雪が見られなかった点については“風”の影響を指摘しました。

西風の影響により、山を挟んだ上越には雪雲が流れ込まなかったためで、日本海に近い中越や下越での被害が大くなったとみています。