スイーツに込めた「家族の記憶」
劇中に登場するスイーツの方向性について、本田さんは「古典菓子」を意識。
「見た目は、どちらかというと古典寄りです。例えばスワンのシュークリームは、フランスのクラシックスタイルをイメージしました」
スワンのシュークリームは、劇中で繰り広げられる会話の中にも登場する象徴的な存在だ。そこから本田さんが導き出した「ハヤセ洋菓子店」オリジナルのシュークリームのポイントは、“カスタードクリーム”だった。
「今はカスタードに生クリームを多めに加えたディプロマットクリームが主流ですが、ハヤセシューはカスタードに加える生クリームを少なめにし、卵の風味を感じる懐かしいカスタードを主体にしました」
かつて勤務していた老舗洋菓子店のラム酒の効いたカスタード入りのシュークリームのレシピを参考に、ラム酒は加えず、子どもから大人まで食べやすい味に調整した。
店を代表するショートケーキ「ハヤセショート」についても、レトロで伝統的なスタイルをベースにした。「イチから作りました」と語り、「レトロ感があり、他にはあまりない“ハヤセオリジナル”という感じです」と自信をのぞかせる。
「かつてはショートケーキよりもバタークリームケーキが主流で、職人がバラの花や絞りの技術で華やかさを演出していました。ハヤセショートは形は普通のショートケーキですが、バラや葉っぱを乗せ、華やかさや懐かしさ、特別感を出しています」と話す。














