北朝鮮情勢で日本が求めたブレーキ 中国の答えは「北風より太陽」

訪中の約1か月前、細川総理はワシントンでクリントン大統領と会談。
帰国直後、アメリカの情報機関から「数か月以内に北朝鮮が軍事行動を起こす可能性がある」との情報がもたらされた。
細川氏は当時の石原信雄官房副長官に、万一に備えた対応の整理を指示したという。
そして北京での日中首脳会談。緊迫化する北朝鮮情勢について、李鵬首相とも長時間にわたり協議が行われた。
細川護熙元総理
「北朝鮮が何か起こすようなことが万一にもないように、中国にブレーキをかけてくれと言ったわけです。李鵬さんからは中国から北朝鮮に対してはいろいろ物が言いやすい立場ということもあり、出来るだけのことはしたいと返事がありました。ただ、北朝鮮は誇りの高い国だから、『北風より太陽』のように、上から押し付けていろいろ言うよりも温かく話してやった方が良いと」
当時の報道では「中国を説得できなかった」との評価もあったが、実際の会談では踏み込んだやり取りがあったという。

















