中国政府の関与は? 台湾が警戒する「グレーゾーン作戦」
判決を受けた中国人船長は中国政府の関与を否定している。
これについて中国・山東省威海市の公安当局は12月24日、貨物船は長期間にわたって中国大陸に冷凍食品を密輸しており、密輸の首謀者は台湾人の男性2人であると発表。公安当局は2人を指名手配し、有力な情報には最大日本円で約550万円の懸賞金を支払うとしている。
これらは中国当局がこの船に乗っていた中国人船員と海底ケーブル切断との関与を否定する狙いがあると見られる。
しかし、台湾当局の見方は違う。

台湾海巡署 謝慶欽 副署長
「背後に中国政府がいるかどうか、いまも詳細に調査をしているところです。しかし、政治的な関与の可能性を排除するわけにはいきません」
「台湾海峡で緊張が高まったとき、中国がケーブルを切断する可能性があります。台湾の“グレーゾーン”への脅威は高まっています」
「グレーゾーン作戦」とは中国政府が台湾に対し、武力攻撃ではなくサイバー攻撃や経済的圧力などで、現状変更を試みる行為。海底ケーブルの切断も、この作戦の一環との見方がある。

















