ガラスの天井のその先へ 求められるのは「やっぱり結果」

ーー女性総理誕生、日本にとってどういう意義があると思いますか?

「世界で初めて女性の元首が誕生したのが今から45年前の1980年、アイスランドの大統領なんですね。その後、アイスランドでは昨年、二人目の大統領が誕生して、万博の時にも来日されました。アイスランドはジェンダーギャップ指数で、16年(連続)1位を占めている国です。今年は日本が118位、そこで憲政史上初めての女性総理が誕生したということで、大変国民の皆さんの期待が大きいと思っています」

「アイスランドの大統領が来日されたときに、私達に対してメッセージを発信していらっしゃるんです。『アイスランドがここまで来ることができたのは、女性大統領一人だけの頑張りではなく、その長い道のりにおいて、私たち全ての女性の努力と団結ばかりか、男性たちのサポートがあってこそ実現できた』と」

「女性全員がこれまで積み上げてきたものの成果としてあるんだということと、そして男性の応援もあったということ。このことをしっかりと考えて、ゆえに女性政策についても、この時期にやるべきことについては大きくジャンプアップできるようにしていく必要があると思います」

「やっぱり結果だと思います。そしてその期待にどう応えられるかということが私は勝負だと思います。しかし一人の勝負ではないので、女性の政策、女性目線、あるいはWPS(※女性・平和・安全保障)に関わるところで、日本がいかに存在感を発揮することができて、女性や子どもが犠牲になるという問題に切り込んでいけるのか、そのリーダーシップが求められている。そこに大きく打ち出していくことが大事であるという意味では、立ち止まることはできない。どんどん前に向かって進んでいくということが必要なのではないかと思います」